Power Mac G4 AGP GraphicsでADCモニターを使用する


 Power Mac G4 AGP Graphics は、最初のPower Mac G4シリーズの名称である。その名の通り、その後のPower Mac G4 シリーズと同様AGPスロットが装備されている。AGPビデオカードには、アップグレード用の高性能ビデオカードが種々販売されており、ビデオ性能のアップグレードには心強い限りである。
 ところが、 AGP Graphics シリーズのAGPスロットには、Gigabit Ethernet シリーズ以降の機種にはない弱点が存在する。それは、Apple純正のADCモニター に電源を供給するための、コネクターがロジックボード上に存在しないのである。
 そこで、Power Mac G4 AGP Graphics でADCモニター及びADCコネクターを最大限活用するための考察と、実験を行ってみた。

何が問題か

ADCコネクター付きのビデオカードには必ず出ている太い端子のロジックボード側のコネクターが存在しない。

この端子はADCモニターに24 ̄28Vを供給するためのコネクターだ。そのため、このままADCモニターを繋いでも全く動作しない。

なお、ADC側ではないDVIまたはVGA端子は全く問題なく動作する。

実験1. ADCモニターを直接繋いでみる

絶対動作しないことはわかっているのだが、一応ADCモニターを繋いでみる。
モニター側のスイッチから、本体の電源くらいはいるかもしれないと思ったが、やはり電源すら入らなかった。

本体から起動すると、起動はするが当然モニターには何も表示されない。

実験2. DVI端子からDVI-ADCアダプター経由でADCモニターを繋いでみる
Apple純正のDVI-ADCアダプター。でかくて、不細工と評判が悪かったりもするが、ADCモニターに外部から電源供給できるため、改造派にも役に立つアイテム。

ちゃんと、DVI-ADCアダプター経由で表示できた。

DVI-ADCアダプターはこういう繋ぎ方をするために存在するので、当然と言えば当然の結果である。

ADCモニターのスイッチは機能しない。これは仕様ということだ。

ビデオカードが対応していれば、もう片方のDVI端子を使ってツインモニターも可能。

実験3. ADC端子からアダプター経由でVGAモニターを繋いでみる

25Vを供給できていないので、ADC 端子自体働くのかやや不安であったが、ちゃんと機能した。

ビデオカードが対応していれば、もう片方のDVI端子を使ってツインモニターも可能。

実験4. ADC端子からアダプター経由でDVIモニターを繋いでみる
実験3と同じ心配があったが、これも問題なく表示できた。
実験4. ADC端子かADC-DVIアダプター、DVI-ADCアダプター経由でADCモニターを繋いでみる

アダプター2段階作戦である。これがうまくいけば、ADC2台のツインモニターも可能になるわけだ。これまでの結果を想像すると、これも行けそうに思えたが・・・

予想に反して、映りません。どうしてもダメ。DVI変換まではうまくいっているというのに、大変不思議な結果です。

結果一覧

本体側ビデオ出力
アダプター
使用モニター
結果
ADC
無し
ADC
NG 当然である
DVI
DVI-ADC
ADC
OK
ADC
ADC-DVI
DVI
OK
ADC
ADC-DVI, DVI-ADC
ADC
NG

考察

最後のADC出力でアダプターを2つ使ってADCに映そうというのは、失敗に終わりました。不思議な気がしますが、ネット上での情報を見ても、やはり同じ結果で共通の結果のようです。
ADCモニターを使うには、 DVI端子から DVI-ADCモニターを使うしかなさそうです。(カードに直接ACアダプターの電圧を供給するという手段はありますが、少々難易度が高いです)

それ以外は、Power Mac G4 AGP Graphicsでも全て正常に機能し、ツインモニターの利用も可能です。ADC端子からADCモニターの使用は無理という点に留意すれば、他の機種と同様のアップグレードが可能です。

Written by Yumiko Muto. 10/15/2004