オンラインマニュアル - iMac 21.5/27” Late 2009, 27" Mid 2010 802.11ac/Bluetooth 4.0 アップグレード簡易マニュアル
iMac 21.5/27" Late 2009, iMac 27" Mid 2010のワイヤレススペックは、802.11n 300Mbps, Bluetooth 2.1+EDRとなっています。本キットにより、802.11ac 866Mbps, Bluetooth 4.0へのアップグレードが可能です。また、ソフトウェアの対応により、OS X Yosemite以降のHandoff 機能を有効にすることが可能です。 本キットの取り付けには、分解が必要で中級の技量が必要となります。本簡易マニュアルでは、分解組み付けについては解説しておりません。分解解説サイト等を参考にしてください。本キット独自の部分について解説しております。 対応機種 iMac 21.5" Late 2009, iMac 27" Late 2009, iMac 27" Mid 2010 iMac 21.5" Mid 2010 には対応しておりません。 必要なツール ガラス外し用吸盤(ガラスカバー脱着) T10トルクスドライバー(ディスプレイ脱着) T6トルクスドライバー(ワイヤレスカード脱着) +ドライバー00 (ワイヤレスカードxアダプタの固定) |
1. キット内容 ・ワイヤレスカード: Broadcom BCM94360CD ・Mini PCIe アダプター ・Bluetooth ケーブル(2ピン-5ピン) ・アンテナ延長ケーブル 2本(1本予備) ・取り付けネジ 小 2本, M2 1本 ・絶縁チューブ ・結束バンド |
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2. 必要ツール 吸盤2個(ガラスカバー脱着) T10ドライバー(ディスプレイ脱着) T6ドライバー(ワイヤレスカード脱着) + ドライバー00(ワイヤレスカードxアダプタ取り付け) |
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3. Bluetooth アンテナ線 Bluetooth アンテナ線を取り外します。 |
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4. Bluetooth アンテナ延長ケーブルの接続 Bluetooth アンテナ延長ケーブルをアンテナ線に接続します。あらかじめ通しておいた絶縁スリーブを被せます。 【重要・注意】 アンテナ延長コネクタは、構造上破損しやすいので、取り扱いには最新の注意が必要です。また、一度取り付けると、破損せずに取り外すことは困難です。 コネクタの嵌合にはある程度力が必要です。素手での取り付けは、余分な力により破損の原因となる場合があります。適切なサイズのミニプライヤー等を使用し、斜めの力がかからないよう嵌合させてください。 コネクタ部には、半田の盛り上がりが少々ございますが、これは仕様です。半田により、コネクタが装着しにくい場合がありますが、本体ケーブル側のコネクタの割れ目部分に合わせることで、装着が可能です。 絶縁チューブは必ず接続前に通しておいてください。もし、絶縁チューブを通し忘れて接続してしまった場合は、アンテナコネクタを外さずに、絶縁チューブは使用せずテープで絶縁することをお薦めします。 アンテナ延長ケーブルは、予備も含め2本キットに含まれます。作業中のアンテナ延長コネクタの破損は、保証対象外となります。丁寧に作業してください。もしも、2本とも破損してしまった場合、単品での購入をご検討ください。 |
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6. Wi-Fiカード取り外し アンテナ線2本、どちらが0、1に接続されているか、確認しておきます。 Wi-Fiカードから、アンテナ線2本を取り外します。下側のT6のネジを外し、Wi-Fiカードをスロットから取り外します。 |
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7. ワイヤレスカードにアンテナ線を取り付け アダプタにワイヤレスカードを挿し、裏から+ネジで固定します。 アンテナ線を取り付けます。J0に0番のアンテナ線を、J1に1番のアンテナ線を、J3にBluetooth アンテナ延長ケーブルを取り付けます。J2は空きになります。 カードをアダプターカード一帯で、スロットに取り付け、T6ネジで固定します。 Bluetooth アンテナ延長ケーブルが長すぎる場合、付属の結束バンドを適切な長さにカットし、束ねておきます。ケーブルは折り曲げないようにします。 |
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8. Bluetoothケーブル取り外しと取り付け ロジックボードから、Bluetoothケーブルコネクタを取り外します。 21.5" Late 2009は、1枚目の画像の位置の5ピンコネクタです。 27' Late 2009/Mid 2010は、2枚目の画像、7つコネクタが連なっている部分の真ん中(4番目)の5ピンコネクタです。 元のBluetoothのコネクタ部分は、邪魔にならないように、仕切り板をくぐらせ、HDDと同じスペースに出しておきます。絶縁のため、コネクタ接点部分をテープ巻きしておくことを推奨します。 取り外したコネクタに、キット付属のBluetooth ケーブル(2ピン-5ピン)の5ピンコネクタを接続します。 |
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9. Bluetooth ケーブル キット付属のBluetooth ケーブルを、ワイヤレスカードアダプタ上の2ピンコネクタに接続します。 筐体上部までの経路は、元のBluetoothケーブルと同様になるよう取り回します。 パーツの組み付けは終了です。元通りに、組み付けを行います。 Bluetooth ケーブルは、必要に応じて付属の結束バンドで固定しておきます。 |
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10. カード認識の確認 システムレポート上の、Bleutooth, Wi-Fi欄でカードが認識されていることを確認します。 Wi-Fiは、サポートされるPHYモードで 802.11 a/b/g/n/ac と表示されていれば80.211ac対応と確認できます。 取り付けのみで、OS X 10.8.5以降でWi-Fi 802.11ac, Bluetooth 4.0として動作します。 |
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11. Handoff 対応のための設定 OS X 10.10 Yosemite以降のHandoffを利用することも可能です。Continuity Activation Toolをダウンロードし、適用することで利用可能になります。 Mac Proと同様、こちらの処理を行うことで、動作可能となります。 右のようにシステムレポートのBluetoothで、各項目「はい」が表示され、Continuity Activation Tool適用後も動作しない場合、各デバイスでiCloudからログオフし、再度ログインしてください。 |
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12. トラブルシューティング カードが認識されるものの、感度が悪い、正常に接続できない場合、アンテナ関係の接続に問題があると考えられます。 特に、Bluetoothアンテナ延長ケーブルは破損しやすいので要チェックです。Bluetooth 感度不良で他に原因が見当たらない場合は、予備のケーブルに交換してみてください。 |
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13. 本キットの取り付けに自信が無い場合、協力店Spirica, Next Innovationに依頼されることをお勧めします。 弊社からの購入パーツは、作業料が10%引きとなります。 本キットの保証は、到着後2週間の初期保証のみです。本製品に不良がある場合に、本製品に対してのみ適用されます。本キット取り付けに際し、取り付けたマシンなどにいかなる損害が発生した場合も、Vintage Computerは賠償責任を負いません。 本条件に不安を感じる場合は、上記取り付けサービスを利用されることをお勧めします。 |
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