Giga Designs 7447 Firmware アップデーターの日本語解説

英語マニュアルでは不足と思われる点を補足して解説します。付属の英語マニュアルもあわせてご確認ください。付属マニュアルと番号が対応しております。


重要

2005年5月上旬までにメーカー出荷されたGigaDesigns社の7447 CPUカード゙用のFirmaware アップデーターが、OS X 10.4 Tiger上では動作しないことがわかりました。メーカーより、Tiger (10.4)/Panther(10.3.x) 対応のFirmaware アップデータープログラムがリリースされておりますので、こちらよりダウンロードしてご利用ください。なお、既に10.3.x上でFirmaware アップデーターをかけておられるお客様は、改めてFirmaware アップデーターをかける必用はなく、そのままTigerにアップデートできます。


1. 概要

7447 Firware アップデーターは、Cubeを含む Power Mac G4 で7447 CPUを使用するために必用です。このアップデートを行わないと、7447 CPUカードを取り付けた場合、起動できません。また、アップデートが最後まで完了しないと起動できませんので、最後まで確実に実行してください。作業の流れは、以下のようになります。
1) 現在の Firmwareバージョンを確認します。最新でない場合は、最新にアップデートします。
2) お使いのマシンのOS Xのバージョンを確認します。10.3.5以降が必用です。
3) 製品付属の7447 Firmware アップデーターでアップデートを行います。

 
2. Firmware の確認

システムプロファイラ上で、「ブート ROM のバージョン」を確認します。

 
3. 純正Firmwareのアップデート

下表と比較し、ブート ROM のバージョンが最新かどうかを確認します。最新でない場合は、こちらの指示に従って、純正Firmwareのアップデートを行います。

Power Mac G4 の機種名
最新の Firmwareのバージョン(2005/2現在)
QuickSilver
新品時点で最新です
Digital Audio
4.2.8
AGP Graphics
4.2.8

Cube

4.1.9

注意事項
既に他のCPUアップグレードカードのFirmwareパッチを当てている場合は、あらかじめアンインストールする必用があります。
 
4. アップデータープログラムのインストール

7447 Firware アップデーターは、7447 Firware アップデートのインストール、アンインストール、OS 9起動パッチのインストールの機能がります。このプログラムは、OSX10.3.5 以降のみで動作します。
付属の「Giga Designs Firmware updater CD」をドライブに挿入します。「7447A Installer.sit」ファイルをクリックすると、図に示すインストーラーアイコンがデスクトップに現れます。

このアイコンをダブルクリックし、プログラムの指示に従いインストールを行います。一度インストールを終えると、デスクトップにGiga Designsのロゴが現れます。これは、アプリケーションフォルダーにインストールされている7447 Firmware Updater プログラムのエイリアスです。ダブルクリックして、アップデータープログラムを起動します。

注意;アップデータープログラムのVer. 2.x は、OS X 10.4.x に対応しません。Giga Designs の サポートページより最新バージョンをダウンロードの上ご利用ください。

 
5. 7447 Firware アップデート-1

初期画面で、現在のFirwareバージョンが表示されます。また、本プログラムがサポートする、Firwareバージョンも表示されます。もし、サポートされていないFirwareバージョンであれば、2、3に戻りアップルの純正Firmwareのアップデートを行います。

 
6. 7447 Firware アップデート-2

「Install 7447 Firmware Update」を選択し「Continue」ボタンを押します。マシンは自動的に電源が落ちます。ここからが本番です。

1. プログラマーボタンの位置を確認します(7参照)。
2.  ペンなどの先の細い物を使用し、プログラマーボタンを押したままの状態にします。
3. 電源ボタンを押します。( プログラマーボタンは押したままの状態)
4. 起動音とは異なる長目のビープ音が出るとともに、電源ボタンが点滅を始めます。(Cubeではビープ音は無し)
5. プログラマーボタンを放します。
6. Firmwareのアップデートが実行され、最後に完了したとの表示が出て電源が落ちます。

7447 Firmwareのアップデートは完了しました。7447 CPUを取り付ければOS X10.3.5以降で起動可能になります。7447 Firmware アップデーターは、ノーマルCPUの動作には何ら支障を及ぼしません。ノーマルCPUを使用する限り10.3.5以前のOSも問題なく動作できます。

注意事項
1-6の一連の作業の途中に不完全な部分があると、アップデートを完了できません。プログラマーボタンを早く放しすぎてしまったり、放すのが遅すぎるなどが良くある例です。その場合、再度4のアップデータープログラムの起動からやり直す必用があります。
 
7. プログラマーボタンの位置
図に示す位置になります。QuickSilverの図がありませんが、こちらでご確認ください。
 
8. OS 9.2.2 起動パッチ
Mac OS 9.2.2 を利用する場合は、7447 CPUを装着した状態で OS 9の起動パッチをインストールする必用があります。4の「7447A Updater」を起動します。初期画面で、「Install Mac OS 9 Boot Patch」を選択し「Continue」ボタンを押します。
 
9. OS 9.2.2 起動パッチ
「Install Mac OS 9 Boot Patch」の選択は7447 CPUが装着された場合のみ有効です。ノーマルCPUでは選択できません。「Continue」ボタンを押すと、自動的に再起動されOS 9の起動パッチがインストールされます。こちらの作業では、プログラマーボタンを押す必用はありません。
OS 9.2.2 で起動する前に、システムフォルダ/機能拡張/Multiprocessing フォルダ内の「CPU Plugins」ファイルを取り除いておく必用があります。(ノーマルCPUでは必用になりますので、システムフォルダ外の任意の場所に保管されることとをお薦めします。)
OS 9.2.2の起動準備が整いましたので、起動ディスクでOS 9.2.2を選び再起動すると起動可能になります。
注意事項
PRAMクリアやCUDAスイッチオンを行うと、OS 9 起動パッチが消去されてしまいます。消去された場合は、8-9の作業を再度OS Xから実行する必用があります。
 
10. 使用上のTips

7447 Firmware Updater プログラムは、ハードドライブ上に残しておくことをお薦めします。
7447 CPU でOS9.2.2の動作は可能ですが、サードパーティー製ソフトの互換性は完全には確認されておりません。
7447 Firmware Updateをアンインストールする場合は、「Remove 7447 Firmware Update」を選択します。純正CPU装着時のみ選択可能になります。再起同時に、プログラマーボタンを押し続けておく必用があります。